Mr.Children「独り言」の解説と歌詞考察だよ♪
密かに伝わって欲しい気持ち
楽曲紹介
楽曲収録CD
概要 | 収録作品 | 発売日 |
---|---|---|
16th Single | 光の射す方へ | 1999年1月13日 |
14th ALBUM | B-SIDE | 2007年5月10日 |
作詞:桜井和寿/作曲:桜井和寿
豆知識
元々イントロ前に”喋り”があったみたいだよ♪
“喋り”の内容は桜井さんが渋谷で見た「女子高生のスカート」についてなどらしいぜ。
「下北沢バージョン」というのもあったらしいわ♪
下北バージョンは「今日は井の頭線でここにやって参りまして」とかっていうMCが入っていたみたいだよ!
アルバムジャケット情報
- 本作以前に発売された全シングル30枚のジャケットを左右反転させて並べられたものになっている
- アートディレクター:友長賢一(トイズファクトリー社員)
MV(ミュージックビデオ)情報
なし
ミュージックビデオはございません
タイトルについて
「君」への気持ちを整理したい”独り言のような唄”。
歌詞考察
1番 Aメロ(いつも笑って〜)
いつも笑っていたいんだけれども
<出典>Mr.Children/独り言 作詞:桜井和寿
時がそれを許しはしないだろう
いつだって君と居たいんだけれども
時がそれを許しはしないだろう
主人公には今、生涯を共に過ごしたい”君”がいます。
でも心の内はとてもネガティブでマイナス思考。
楽しい時間がいつまでも続かないのと同じように、君との日々もいずれ終わりが来るかもしれない。
幸せを感じていると「ずっとこの時間が続いてほしい」という希望と同時に「いつか不幸になるのでは…」という不安を感じることがあります。
しかしなぜ彼はこんなことをぼやいているのでしょうか?
何やら思うことがあるようです。
1番 Aメロ2(君が不満を〜)
君が不満を抱いているものを
<出典>Mr.Children/独り言 作詞:桜井和寿
少しぐらいは感じとっているんだよ
妥協し合えばいいんだろうけど
僕がそれを許しはしないだろう
君が僕に対して何かしら”不満を抱いている”のだと察しています。
ズレてしまった歯車の軋む音が、主人公をネガティブにさせたようです。
自分が妥協して我慢さえすれば、とりあえず君といる時間は保たれるかもしれない。
でもそれは本望ではありません。
妥協を許したところでその関係性は嘘になり、互いが幸せを感じながら過ごせるはずはありません。
1番 Bメロ(Ah 一丁前に〜)
Ah 一丁前に スケールでかい事を
<出典>Mr.Children/独り言 作詞:桜井和寿
言ったりして 言ったりして
「時が許しはしない」「僕が許しはしない」などと自分なんかが語っても、ただ御託を並べたに過ぎない。
主人公自身がそれを自覚しています。
言いたいことを言ったはいいが「言ったりして 言ったりして」と、さも”冗談です”と自分の言葉をひっくり返してしまいます。
2番 Aメロ(誰かの呼ぶ声が〜)
誰かの呼ぶ声がするけど
<出典>Mr.Children/独り言 作詞:桜井和寿
今は答えなくたっていいだろう?
独り言のような唄だよ
君にだけに聞こえりゃいいんだよ
主人公は今、自分の気持ちを整理している途中。
だから誰にも邪魔されたくありません。
人に悩みを打ち明けているわけでもなく、アドバイスをもらいたいわけでもない。
ただの”独り言のようなもの”であり「いつだって君と居たい」という想いが密かに伝わればいいと思っているのです。
「独り言」というのは本来、誰かに聞いて欲しいものではありません。
直接は言えないけど君に聞こえて欲しい。
だから「独り言の”ような”唄」なのです。
2番 Bメロ(もう少し前へ〜)
もう少し前へ あと一歩前へ
<出典>Mr.Children/独り言 作詞:桜井和寿
おいでよ おいでよ
てな事を
言ったりして 言ったりして
離れてしまいそうな君との距離を、少しずつ縮めたい。
「前へおいでよ」と言いたい。
でもそんな勇気がありません。
「てな事を」と照れ隠し。
またも「言ったりして」と誤魔化します。
自分のつぶやきを「聞こえて欲しい」と思いつつも、答えを聞くのが怖いのです。
結局主人公自身が”時がそれを許す”のを待っているのかもしれませんね。
聴きどころ
メロディー
60年代~70年代のフォークソングをイメージしたようなメロディーです。
影響を受けたのは”サザンの桑田さんが歌うボブ・ディラン的なもの”。
ややこしいですが「モノマネ芸人をモノマネする芸人」みたいなイメージでしょうか。
コーラスの「uh〜uh独り言〜」は元々メンバーが歌う予定だったとのこと。
しかしみんな笑いを堪えられなくて断念し、それに桜井さんが不貞腐れて自分一人でやったというエピソードもあります。
アレンジ
アコギ2本にブルースハープ・ピアノというシンプルな楽器構成。
「my confidence song」や「So Let’s Get Truth」同様、桜井さんがストリートライブをやったらこんなイメージなんだろうなという印象です。
全体通してコードが5つしか使われていない為、ギターを初めた方にとって嬉しい1曲なのではないでしょうか。(「C」「G」「Am7」「D」「F」のみ)
L-Rそれぞれに振られたアコギ同士の絡みもカッコイイです。
著名人の感想
随時更新します。
ライブ&テレビ披露
ライブ
- CONCERT TOUR POPSAURUS 2001
- 21周年祭 ファンクラブツアー
オススメ映像作品
Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001
DVDではカットされていますが、自分が参加したライブでは「Mr.Childrenに捨て曲はありません」と前置きをしてから演奏を始めたよ♪
田原さんが本来入っていないエレキを演奏しているのも特別感あり!
テレビ
なし
まとめ
“THEカップリング”といったような、なかなかクセのある楽曲です。
1枚のシングルとして聴くと、今ではライブで定番のA面『光の射す方へ』の華やかさとは打って変わって、ストリートライブに場面が移ったかのような印象を受けます。
でも両曲とも捲し立てるような歌い方というのもあり、曲のギャップに違和感なく聴けますね。
豆知識を追記すると、シングル『光の射す方へ』のカップリングを何にしようかという時に、アルバム『DISCOVERY』から選曲するのは嫌だったから、”ビールを飲みながらこの曲を制作した”とのことでした。
とある雑誌で、インタビュアーが桜井さんに対し「いつかソロでやったらいいんじゃないか」というような質問を投げていたものがありました。
それに対し桜井さんはもし仮にソロでやるとしたら「『独り言』とか人が聴いてもあまり意味がないような、やるとすればそういうことかな」と回答していました。
これは恐らく”何も考えずに自由にやる”という意味で答えたのだと思うのですが、逆に解釈すれば、”ソロでやることに意味がない”という風にもとれなくはないと思ってしまします。
というのも、僕自身桜井さんのソロはあまり望んでいません。
正直、正直な話をすると、ソロではありませんが「Bank Band」や「ウカスカジー」の発表があった時も複雑な気持ちでした。
もちろんその活動により、その後の楽曲にもプラスの影響を与えいますし、カバー曲もたくさん聴けて嬉しいです。
なので今は外の活動に否定的な感情は全くありません。
CDも全部買ってます。
でもやっぱり「Mr.Childrenの桜井和寿が最強だな」って、当たり前ですがその気持ちは永久に変わらないと思います。
という僕の「独り言」でした。
誰にも聴こえなくていいです。
といっても同じ気持ちの方は多いように思っているので語ってみました。