Mr.Children「メインストリートに行こう」の解説と歌詞考察だよ♪
週末のひと時、君とのデート♡
楽曲紹介
楽曲収録CD
概要 | 収録作品 | 発売日 |
---|---|---|
3rd ALBUM | Versus | 1993年9月1日 |
37th Single | himawari | 2017年7月26日 |
作詞:桜井和寿/作曲:桜井和寿・小林武史/編曲:小林武史&Mr.Children(管編曲: 山本拓夫)
アルバム『Versus』累計売上:80.2万枚
豆知識
37th Single『himawari』に収録されているのはライブバージョンだよ!
20年振りに披露されたんだよな。
発売当時のライブでは一番の盛り上げ曲として披露されることが多かったのよ♪
アルバムジャケット情報
- 撮影場所:沖縄(コンセプトは特にない)
- アートディレクター:信藤三雄率いるContemporary Production
- 撮影:藤代冥砂
MV(ミュージックビデオ)情報
なし
ミュージックビデオはございません
タイトルについて
「メインストリート」とは「街の本通り」です。
本楽曲では君とのデートコースとして選ばれています。
歌詞考察
1番 Aメロ(待ちわびてた〜)
待ちわびてた約束の週末
<出典>Mr.Children/メインストリートに行こう 作詞:桜井和寿
誰にも内緒の Drivin’
車止めて クラクションは 2 Times
君を呼び出す合図
主人公はこの週末を心待ちにしていました。
彼は車で君の家まで迎えに行きます。
そう、今日は誰にも内緒の特別な一日。
“内緒”ということなので”付き合いたて” or “付き合う前”と想像できます。
どちらにせよ、とにかくデートです。
さて、君の家の前に車を止めたとしましょう。(※以下、妄想含みます)
主人公は君に会うのが楽しみでしょうがない。
「もう準備できてるかな?」「どんな服着てるかな?」
そんな風にワクワクしながら到着の合図を送ります。
携帯電話も普及していない時代。
君を呼び出す合図はこれ!
『2 Times クラクション「プップー」』
君が家から出てきました。
彼女「待った?」
主人公「ううん!乗んなよ!」
さぁドライブ開始です。
1番 Aメロ2(仲間達が〜)
仲間達が言う程 君って
<出典>Mr.Children/メインストリートに行こう 作詞:桜井和寿
クールじゃないのがいいね
流れてくるラジオに合わせ
口ずさむよ “BOB MARLEY”
ドライブを楽しむ二人。
主人公が君に話しかけました。
「あのさ、君のことみんなクールって言うけどさ、全然そんなことないよね。」
君の本来の性格を、主人公は知っています。
“自分だけが知る君”というのはとても優越感に浸れます。
ラジオから流れてきたのは、レゲエの神様「ボブ・マーリー」。
自由と愛を描く彼の曲は、今日を楽しみにしていた主人公の気持ちにマッチしていたのでしょう。
ハンドルを握りながら心地良く口ずさむ姿が想像できます。
1番 Bメロ(雨上がりの〜)
雨上がりの街へ連れ出したい
<出典>Mr.Children/メインストリートに行こう 作詞:桜井和寿
みんな狙ってるのさ 君の事を
「雨上がりの街」には鬱憤が晴れたような新鮮さがあります。
つまり、“雨上がりの街へ連れ出したい”というのは”君に特別な場所や時間を提供したい”という思いです。
君の事をみんなが狙っている。
きっとそれくらい魅力のある人なのでしょう。
そんな君を独占できていることが、主人公は嬉しくてたまらないんですね。
1番 サビ(My city of joy〜)
My city of joy
<出典>Mr.Children/メインストリートに行こう 作詞:桜井和寿
週末の天使
星降る街で 君とランデブー
夢みたい
この街のノイズ
きらめくビル
いつまでも Everyweek Everymonth 高鳴る僕の鼓動
さぁ街に到着!
悪夢のような仕事(もしくは学校)の日々から解放された週末。
主人公は君と一緒に過ごすことのできる喜びから、まるで天使といるような感覚に浸ります。
ここは今、僕らのために用意されたような、ロマンチックな星降る街。
まるで夢の中にいるかのように幸せいっぱいです。
賑やかで、きらめくビルに囲まれた都会的な街並み。
そして隣には天使。
主人公は心を躍らせながら、幸せを感じています。
2番 Aメロ(たった一つ〜)
たった一ついいかな
<出典>Mr.Children/メインストリートに行こう 作詞:桜井和寿
君は月の灯りのように
しまい込んだ孤独な心を
やさしく照らす Light
ふと月を見上げる主人公。
真っ暗な夜を迎えても、優しく照らす月の灯りを見ると心が安らぎます。
同じように君が傍にいてくれると、孤独や不安を包み込んでくれる。
君という存在が自分にとってどれだけ大切なのかを、彼女に語っているのです。
2番 Bメロ(二人だけの〜)
二人だけの Dance party
<出典>Mr.Children/メインストリートに行こう 作詞:桜井和寿
夜明けまで 寄り添ったままでいたいだけさ
月の光を浴びながら、その月をミラーボールに見立てているような描写です。
それはつまり”特別な時間”。
でも踊るわけではありません。
優しい光の下で、そっと寄り添っているだけの二人なのです。
2番 サビ(気まぐれな〜)
気まぐれな Talk
<出典>Mr.Children/メインストリートに行こう 作詞:桜井和寿
いたずらな Smile
人並みあふれたスクランブルで Hold me tight
Sexyなポーズ
突然のキッス
このままじゃ Everyday Everynight くぎづけの Heart
・気まぐれな Talk
・いたずらな Smile
・Sexyなポーズ
・突然のキッス
君のやることなすことの全てが僕の心を奪っていく。
人混みなど気にせず抱きしめたい!
主人公はそんな気持ちになるくらい、君の魅力にくぎづけです。
ラスサビ(My city of joy〜)
My city of joy
<出典>Mr.Children/メインストリートに行こう 作詞:桜井和寿
この胸は Sweet
星降る街で 君とランデブー
夢みたい
この街のノイズ
きらめくビル
いつまでも Everyweek Everymonth 高鳴る僕の鼓動
ずっと夢見ていたことが叶ったかのように、胸の中が甘い気分で浸っています。
毎週、毎月、休みの日は、鼓動が高鳴るほど楽しみでしょうがないのです。
3番Aメロ(待ちわびてた〜)
待ちわびてた約束の週末
<出典>Mr.Children/メインストリートに行こう 作詞:桜井和寿
今夜 5回目の Drivin’
車止めて クラクションは 2 Times
君を呼び出す合図
メインストリートに行こうよ!
そして今夜は5回目のデート♡
毎度のように君の家の前。
2 Times クラクション「プップー」
それはもうお決まりの君を呼び出す合図。
もう5回目♡
二人はツーカーの仲♪
デートコースはいつものメインストリート!
今日も二人は楽しい時間を過ごすのでした。
聴きどころ
メロディー
Aメロ、Bメロ、サビ、全てのセクションが、階段を上下するようなメロディーで構成されています。
階段状のメロディーというのはとても耳に残りやすいと言われています。
・「A」待ちわびてた〜(上り)約束の週末〜(下り)
・「B」雨あがりの街へ〜(下り)連れ出したい〜(上り)
・「C」My city of〜(下り)週末の天使(上り)
何故こういった階段状のメロディーが耳に残りやすいかというと、次の音を予測しやすい為、安心感が得られるからだそうです。
尚且つ桜井さんの明るい歌声で楽しい気分にもさせてくれますね。
アレンジ
サックスをメインに「ジャンジャン♪」などのキメも多く取り込んでおり、聴いてて楽しくなるアレンジです。
1.2.3番とサビへの入り方が違うのが面白い。
・1番『一度「ジャン」とキメてブレイク』
・2番『二度「ジャンジャン」とキメてブレイク』
・3番『間奏の勢いのままクレッシェンド』
というような細かなこだわりも感じられます。
東京スカパラダイスオーケストラとコラボ演奏したら更に盛り上がりそうですね。
著名人の感想
この頃、僕はまだ車の免許を持っていなかったんですが、車で聴いてみたい曲だなぁと思っていました。
CHEMISTRY:川畑要
ライブ&テレビ披露
ライブ
- 平成鯱音楽サミット
- KIRIN SOUND TOGETHER POP HILL ’93
- TVK.LIVE 収録ライブ
- ’93 Versus TOUR
- 石川工業専門学校 (学園祭ライブ)
- ’94 Special Concert
- SOUND PARADISE ’94
- FM802 MEET THE WORLD BEAT 1994
- SOUND CONIFER 229
- SOUND BREEZE ’94
- ’94 tour innocent world
- ’95 Tour Atomic Heart
- STADIUM TOUR Hounen Mansaku 夏祭り1995 空(ku:)
- REGRESS OR PROGRESS
- Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ
オススメ映像作品
Live & Documentary DVD / Blu-ray 『Mr.Children、ヒカリノアトリエで虹の絵を描く』
当時の定番曲であり、盛り上げ曲として披露されることが多かったみたいだね!
今は中々披露されませんが、『Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ』で何と20年振りに披露されました♪
テレビ
1993年9月9日「TVK系列 LIVE Y」
まとめ
初めて聴いた時からAメロがとにかく好みでした。
キャッチーでなんとなく可愛らしくて、この曲の前に収録されている「Another Mind」とは別人のようなあどけない歌い方に癒されていました。
まさにその曲と曲で感じるギャップが「Versus(対)」であり、収録アルバムのコンセプトでもありますね。
今思えば、桜井さんのそんなボーカリスト的二面性とも言える歌唱テクニックに、僕は魅了されているのかもしれません。
歌詞の内容は”ただ週末のデートを思いっきり楽しむ”というお話でした。
同じようにこの曲を聴きながら”思いっきり楽しい気分になれる”、それが魅力でもあるのかなと思います。
メッセージ色の強い楽曲もたくさんある中、リズムに乗りながら頭を空っぽにして聴ける曲というのもいいですよね。
『メインストリートに行こう』はホールツアー『Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ』にて20年振りにライブ披露されました。
そのホールツアー自体が20年以上振りです。
このタイミングで演奏された理由は、おそらく当時ホールツアーに参加されていたファンへの感謝の気持ちであったり、またそれ以降にファンになった人へ向けて、当時を再現してくれたかのような、そんな選曲だったのかなと思います。