【血の管】完全解説+歌詞の意味/Mr.Children

シフクノオト
チルカン
チルカン

Mr.Children「血の管」の解説と歌詞考察だよ♪

ポイント

“生”と”死”

楽曲紹介

楽曲収録CD

概要収録作品発売日
11th ALBUMシフクノオト2004年4月7日

作詞:桜井和寿/作曲:桜井和寿

豆知識

チル鶏
チル鶏

「君が代」をイメージした曲らしいよ♪

チル鶏ブラック
チル鶏ブラック

イントロに関しては”葬式”をイメージしたみたいだな。

チル鶏子
チル鶏子

ちょっと怖いわ…

アルバムジャケット情報

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  • 全体的に画集をイメージ
  • アートディレクター:佐藤可士和
  • 小林さんが、SMAPをはじめとする可士和さんの作品を見て「この男に頼んだら面白そうだ」と思ったことがきっかけ

MV(ミュージックビデオ)情報

撮影場所

なし

ミュージックビデオはございません

タイトルについて

血の管=生きているということ。

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歌詞考察

1番 Aメロ(川下の方で〜)

川下の方で光る
水面 ぼんやり見てた
そっと目を閉じてみる
あなたを感じる

<出典>Mr.Children/血の管 作詞:桜井和寿

この4行はとても秀逸なフレーズです。

川下で光る水面をぼんやり見ている主人公。
“川上から川下へ流れる水”を想像してみて下さい。
この曲のタイトルは『血の管』

川の流れ、その先に溜まった光る水面を眺めながら、主人公は愛する人の管を流れていた血と重ねているのかもしれません。
つまり”生きていた頃”を思い出しているのです。

そっと目を閉じ彼女の”生”を感じながら、その日々を振り返ります。

1番 Bメロ(彩りを増す〜)

彩りを増すばかり
愛しい日の面影
もどかしい程
心に降り積もる

<出典>Mr.Children/血の管 作詞:桜井和寿

彼女との日々がどんどん蘇ってきます。
楽しかった思い出や嬉しかった思い出。
孤独さで色褪せたモノクロの現実に”彩り”が戻ってきたような気になりました。

でもその記憶にはもう触れることが出来ません。
心に降り積もり、胸を締め付け、それは次第に悲しみへと変わっていくのでしょう。

2番 Aメロ(柔肌の上に〜)

柔肌の上に浮かぶ
血の管にくちづけた
あの夜を想いだす
独りを感じる

<出典>Mr.Children/血の管 作詞:桜井和寿

「柔肌」=「硬直していない肌」
「しっかりと流れている血の管」

生きているあなたにキスをした夜の記憶を噛み締めます。

川下で光る水面を眺め、愛した恋人を想いながら、主人公はその死を受け入れるのです。

亡くなった恋人の血の管までも愛してた。
そういう捉え方も出来るのかもしれません。

聴きどころ

メロディー

桜井さんは昔から高い音はよくファルセットで歌っていましたが、テクニックとして中音域で使うことはそんなに多くはなかったと思います。

その歌い方を大きく使い分けるようになったのが『シフクノオト』以降。
細かく言えば病気後の『HERO』から歌い方が変化していったように思います。
特にこの『血の管』を当時聴いた時は新鮮でした。

抑揚の付け方もこの曲はかなり強く、個人的には「彩りを増すばかり」の上下する音の流れが、まるで血が管を流れるようにも聴こえてきます。

アレンジ

  • 原曲Key=C
  • BPM(テンポ)63

イントロは桜井さんが小林さんに「お葬式をイメージさせるようなものに」と注文したとのことですが、これはまさに注文通り。
流石としか言いようがないでしょう。

ピアノ以外に「オーボエ」という木管楽器が入っています。

とても物悲しい音色で、ピアノとの組み合わせが素晴らしく、主人公の孤独さが引き立っているように感じました。

著名人の感想

桜井哲学全開の唄。たった12行の言葉に人間が生きる意味の全てが込められていて、感動。

亀田誠治

ライブ&テレビ披露

ライブ

オススメ映像作品

Mr.Children Tour 2004 シフクノオト

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映像として観れるのは「Tour 2004 シフクノオト」のみです。
桜井さんのファルセットがとても綺麗です。

テレビ

  • なし

まとめ

この曲を一言でまとめるなら「芸術」です。
(音楽自体が芸術ではありますが)

少し怖い印象はありますが、どことなく”美しさ”を感じます。
それはまるで不穏な絵画を観ているような。
不気味な音に優しい歌声、12行に描かれた人の生と死。
これを芸術と言わずしてなんと申せましょうか。

「川下の方で光る水面」
という歌詞がありますが、それを見て主人公は恋人との思い出を振ります。
その記憶は光る水面のようにキラキラしているんですよね。

12行全ての言葉に深みや重みがあり、作詞家:桜井和寿の真髄を味わえる作品なのかなと思います。

YouTube版楽曲解説
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