【記憶の旅人】完全解説+歌詞の意味/Mr.Children

アルバム未収録
チルカン
チルカン

Mr.Children「記憶の旅人」の解説と歌詞考察だよ♪

ポイント

切ない”記憶の旅”

楽曲紹介

楽曲収録CD

概要収録作品発売日
ダウンロード配信記憶の旅人2024年5月3日

作詞:桜井和寿/作曲:桜井和寿

豆知識

チル鶏
チル鶏

映画『青春18×2 君へと続く道』主題歌だよ♪

チル鶏ブラック
チル鶏ブラック

映画公開日の0時に配信されたな。

チル鶏子
チル鶏子

タイアップの話がきた段階で、決定する前から桜井さんはデモを作り始めてしまったみたいよ♪1

かつて自分の中に「確かにあったもの」
そして今も自分の中に「あって欲しいと強く願うもの」が
この映画の冒頭から終わりまで、ずっと流れていて
その懐かしさ 奥ゆかしさ 温かさは
すぐ近くにあるのに、もう手が届かないようで
もどかしくて もどかしくて
たまらなく人恋しくなる

この映画に関わる上で
不純なものは極力取り除いて音楽として抽出したつもりです。
それだけが私たちに出来ることでした。

2024年に、
こんな素敵な映画が生まれてくれたこと、
そして、この映画に関われたことが、
有り難くて、嬉しくて
今はただ感謝でいっぱいです。
ありがとう

Mr.Children 桜井和寿

桜井和寿 / 青春18×2 君へと続く道 公式HPより2

ジャケット情報

  • アートディレクター:森本千絵
  • 撮影:藤井保

MV(ミュージックビデオ)情報

撮影場所

なし

タイトルについて

主人公は光のような想いを追う「記憶の旅人」。
切ないラブストーリーです。
※歌詞考察は映画のストーリーを直接は結び付けておりません。

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歌詞考察

1番 Aメロ(僕はここに〜)

僕はここにいるよ
君のいた場所に
いつか観た映画みたい
冬を浴びて

<出典>Mr.Children/記憶の旅人 作詞:桜井和寿

冷たい季節。
主人公は今、君が以前いた場所に来ており、その状況をこの場にいない君に向けて「僕はここにいるよ」と囁きます。

その光景を俯瞰で見た彼は、まるで「映画みたい」だと感じました。
何故、”映画みたい”と思ったのでしょうか?

それは孤独や悲しみに溢れた、冷たい冬を浴びたような日常とはかけ離れた切なさを感じたからです。

1番 Aメロ2(君は何してるの〜)

君は何してるの?
きっと笑っているね
気付かずにいる僕に
どんな気持ち抱え暮らしてたの?

<出典>Mr.Children/記憶の旅人 作詞:桜井和寿

またも主人公は、ここにいない君へ…つまり記憶の中の君へ言葉をかけます。
「君は何してるの?きっと笑っているね」
その問いと答えは、君に”幸せであってほしい”という願いのようにも聞こえます。

次にある「気付かずにいる僕」というフレーズ。
主人公は何に気付かなかったのでしょうか?
「どんな気持ち抱え暮らしてたの?」という問いから察すると、君自身は主人公から遠ざからなければならないことを知っていて、主人公はそれに”気付くことができなかった”ということが分かります。

主人公は君と別れる運命にあることを知らなかったのです。

1番 サビ(時間の流れを〜)

時間の流れを止めて生きてきたような
淡い想いを 眩しい恋を
ずっと手放せずに 抱きしめ続けて
どうしてあの時伝えなかったの?
柔らかな後悔が今日も僕に寄り添ってる

<出典>Mr.Children/記憶の旅人 作詞:桜井和寿

君がいなくなってから、主人公の心の時間は止まっていました。
それは届かなかった想いと、眩しく輝くはずだった恋への執着を手放せずにいたからです。

つまり”君への想い”を主人公は伝えることができなかった。
「どうしてあの時伝えなかったの?」

その後悔はもちろん今も残っている。
でもそれは胸を苦しませるような後悔ではなく、柔らかく寄り添ってくれるような記憶の一部。
伝えられなかったことへの後悔より、君への想いを持ち続ける大切さのほうがきっと大きいのです。

2番 Aメロ(想い出はいつも〜)

想い出はいつも
綺麗過ぎていて
優しくて 苦しくて
油断してると夢の中に生きてる

<出典>Mr.Children/記憶の旅人 作詞:桜井和寿

楽しかったいつかの君との想い出は、今も深く心に根付いていて、それが鮮明で美しくて、温かくて、でも思い出すと胸が苦しくなる。

だから”沈み込むのはやめよう”と思うけれど、そう簡単ではありません。
「油断してると夢の中に生きてる」

その想い出は良くも悪くも主人公の記憶を支配してしまっているのです。

2番 サビ(これ以上〜)

これ以上 足踏みしてちゃダメなことぐらい
わかってるって それでもずっと
君の事だけは 嘘つけずにいる
いつまで不毛な夢を見ているの?
暗闇に浮かぶ光のような想いを追って

<出典>Mr.Children/記憶の旅人 作詞:桜井和寿

「このままじゃダメだ」と前に進めないことを自覚している主人公。
でも、君との記憶は僕の中で生きている。
そしてその事実を、嘘で誤魔化したくはない。
だけど、その夢を見続けていたってきっと何も進展はない。

自問自答する主人公。

暗闇の中に浮かぶ光のような道標、その光の示す方角は一体どちらを向いているのでしょうか?
過去なのか?未来なのか?

タイトルは『記憶の旅人』。

今は前者なのかもしれません。

Cメロ(風を切り〜)

風を切り走る列車の
窓から外を見てる
その景色の中に見つけたんだ
君が僕に残した希望のサイン

<出典>Mr.Children/記憶の旅人 作詞:桜井和寿

彼は列車に乗り、光のような想いを追って「記憶の旅」へと出発します。
列車の窓から外を眺めながら、想い出と向き合おうとしているのでしょう。

そして彼は外の景色の中、つまり“記憶の旅の途中”で、君が僕に残してくれたサインを見つけました。
そのサインはきっと主人公にしか分からないもの。
これまでの後悔と迷いから希望を見出せてくれたものです。

希望のサインを見つけたことで、主人公はこの旅に一つの区切りをつけます。

ラスサビ(さようなら〜)

さようなら 僕らの果たせずいる約束
君の想いを 切ない願いを
ずっと手放さずに 抱きしめて生きよう
どうしてあの時行かせてしまったの?
柔らかな後悔が今日も僕に寄り添ってる
暗闇に浮かぶ光のような想いを追って

<出典>Mr.Children/記憶の旅人 作詞:桜井和寿

果たせなかった二人の約束に、そして君に、「さようなら」を告げることが出来ました。
だけど、ずっと手放せずにいた君の想いと僕の願いは、手放さず大切に胸に抱いていく。

「どうしてあの時行かせてしまったの?」
その後悔も君の一部として記憶に残しておく。

今、暗闇に浮かぶ光のような想いは、きっと新たな道へ繋がっているのでしょう。
「記憶の旅人」はこうして、未来へ歩き出すことが出来たのです。

主人公が「生きよう」という表現をしていることから、おそらくこの物語の「君」とはもう、“永遠のさようなら”になってしまっているのかもしれません。

聴きどころ

メロディー

美しいメロディーを美し過ぎるファルセットで歌う桜井さんもこの曲の魅力のひとつ。
切ない物語がより一層切なく聴こえます。
イントロにサビのメロディーを使用することはMr.Childrenでは珍しく、ピアノで聴くとさらに綺麗だなぁと感じますね。

個人的にはサビの折り返し(どうして〜)で追加されるハモリが大好きです。

アレンジ

  • 原曲Key=E♭(G♭,A)
  • BPM(テンポ)75

まず冒頭のイントロからAメロへ移った時のコードの違和感。
イントロのキーは「E♭」で、Aメロから転調したのかと思えばキー自体はおそらく「E♭」のまま(キー変わってたらごめんなさい)。
“頭2小節だけ転調している”という言い方が正しいのか分かりませんが、面白い進行だなと思いました。(正しいことが分かれば追記します)

そしてサビ全般の構成がすごく良い。
特に1番のサビ頭(ピアノ、歌、ストリングスだけになるところ)で桜井さんの歌う「時間の〜」に合わせて同時に休符を入れるストリングスには腰を抜かしました。
このストリングスは『SOUNDTRACKS』『生きろ』『ケモノミチ』のアレンジを手掛けたのは「サイモン・ヘイル」だということ。
本来であればインパクトを与えたいはずのサビの頭が、最も静寂しているというのもミスチルでは目新しいです。

著名人の感想

撮影中は、台湾チームも日本チームもずっとこの曲を聴いていて。僕らの旅のお守りみたいな曲でした。

藤井道人:映画監督・脚本家・映像作家/Bezzy『青春18×2 君へと続く道』インタビュー

ライブ&テレビ披露

ライブ

オススメ映像作品

現在映像収録作品はございません

テレビ

なし

まとめ

配信された5月3日0時丁度、イヤホンを耳に付けた状態で即ダウンロード。
もう定番となった配信リリース時のルーティーンです。

僕は新曲やアルバムが出る度、聴いた瞬間によっぽどインパクトがない限り歌詞がどうとかコードがどうとかは全く意識せずにただ聴き入るようにしています。
この曲のファーストインプレッションは、ピアノメインのバラードということもあり、2年前(2022年3月24日)の『永遠』を聴いた時に近い感覚でした(曲の良さとかではなくあくまで感覚の意味で)。

でもやはり『永遠』は小林武史さんが関わっていたこともあり、懐かしいミスチルという部分がありました。
しかしこの曲は、異質なアルバム『miss you』で始まった「半世紀への長きにわたるロード」への舵が本格的に切られたことを実感できるような1曲だなと思います。

余談ですが、桜井さんは映画について『かつて自分の中に「確かにあったもの」そして今も自分の中に「あって欲しいと強く願うもの』という表現でコメントをされていました。
ここでの「もの」が「愛や恋や希望」であるとするならば、過去の曲『シーラカンス』についてのインタビューではそれを、『かつてあったと思われていたもの。でも、今はあるんだかないんだかわからない。そしてあったとしても、何の役にも立たないかもしれないもの』3と表現していた桜井さん。
たまたま偶然、同じ表現をしたのだと思いますが、このポジティブに変換された既視感に僕は、どこか温かいものを感じたような気がします。

YouTube版楽曲解説
  1. Bezzy ↩︎
  2. 青春18×2 君へと続く道 公式HP ↩︎
  3. 『WHAT’s IN?』 1996年7月号 ↩︎
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