Mr.Children「ヨーイドン」の解説と歌詞考察だよ♪
子供とその手本になるべく親へ
楽曲紹介
楽曲収録CD
概要 | 収録作品 | 発売日 |
---|---|---|
27th Single | 四次元 Four Dimensions | 2005年6月29日 |
作詞:桜井和寿/作曲:桜井和寿
豆知識
タイアップが『ポンキッキーズ』EDテーマだったよ♪
『ガチャガチャポン!』のOPテーマにもなってたぜ。
JENが「Mr.Children自身の曲で一番聴いたことない曲」と言ってたわ♪
ジャケット情報
- ジャケットを手掛けたのはイギリスのデザイン会社「TOMATO」
- シングルタイトル『四次元』は「よじげん」ではなく「よんじげん」(次元の種類ではなく“数”を表している)
MV(ミュージックビデオ)情報
なし
ミュージックビデオはございません
タイトルについて
子供は「ヨーイドン」の合図を待たずに成長していく。
歌詞に関して桜井さんは「子供に対しては作っていない」とコメントしております。
親目線で描かれています。
歌詞考察
1番 Aメロ(目をつぶってさ〜)
目をつぶってさ ブランコを思い切り漕ぐんだ
<出典>Mr.Children/ヨーイドン 作詞:桜井和寿
いつもより幾分 大人びてる気分
空を飛んでるイメージで風を蹴るんだ
どこへでも行ける いま旅立ちを告げるよ
子供が空を飛ぶイメージをしながらブランコで遊んでいます。
純粋無垢な心。
その心に不安や悩みなどなく、その先にはどこまでも広がる空が広がっていて、無限の可能性を秘めています。
『希望に満ち溢れた旅立ちの始まり』
親から見た子への期待には、そんなビジョンが浮かんでいるものです。
1番 サビ(ヨーイドンの〜)
ヨーイドンの合図 待たずして僕ら大人になっていくよ
<出典>Mr.Children/ヨーイドン 作詞:桜井和寿
どこに向かっているのかなんて分かんない
でも飛び出していくよ 転がり出していくよ
「ヨーイドン」
子供の成長は合図を待ってくれません。
何度もフライングしたり、時には前に進んでくれなかったり。
どこへ向かっているのかも分からず、親は頭を抱える毎日。
でも自分もそうやって迷惑をかけながらも大人になりました。
野原へ飛び出して、地面を転がり回り駆け回る。
それが子供の仕事です。
2番 Aメロ(偉い教授も〜)
偉い教授も専門家もわかってないよなぁ
<出典>Mr.Children/ヨーイドン 作詞:桜井和寿
数字やデータで未来はつくれない
ぽかりと空いた心の穴埋め問題は
一人では解けない ねぇ 一緒に解いてよ
「両親から才能あるDNAを受け継いでいる、だからきっと将来有望だ」
「高い塾に通い偏差値の高い大学を出れば苦労はしない」
そんなことで人生が決まるはずはありません。
何に触れ、誰と付き合い、何が起こるか分からないのが人生です。
もちろん不安なことも多いです。
節目節目で一人では解けない問題に直面します。
だからこそ、人生の先輩であり手本にもなる親が頼りになるのです。
2番 サビ(いい手本が〜)
いい手本が近くにいっぱいあんだ 幸せになってみせるよ
<出典>Mr.Children/ヨーイドン 作詞:桜井和寿
半ズボンもリボンも似合わなくなった
大人も悩んでいるよ 転がり続けていくよ
「いい手本」とは穴埋め問題を一緒に解いてくれる大人達。
中でも子供にとって「親」は絶対的な存在です。
何があっても愛してくれました。
でもそんな大人にも、まだまだ解けない問題があります。
我が子の為にいい手本でありたいと必死で悩み、成長しながら転がり続けているのです。
Cメロ(僕の胸に〜)
僕の胸に 君の胸に
<出典>Mr.Children/ヨーイドン 作詞:桜井和寿
輝いて見えるもの風化させないでよ
時間のタオルで磨いて
誰もが成長の過程で、何かに憧れ、夢を持ち、恋をします。
初めて見つけたその輝きは、その子にとっての可能性です。
大人になると社会に揉まれ、せっかく見つけた輝きも色褪せていきます。
時間は残酷にも全てを忘れさせようとする。
埃かぶった光は足元を照らしてくれません。
大事に磨きながら成長していけたら、我が子もきっと”いい手本”になれることでしょう。
3番 Aメロ ラスサビ(目をつぶってさ〜)
目をつぶってさ ブランコを思い切り漕ぐんだ
<出典>Mr.Children/ヨーイドン 作詞:桜井和寿
どこへでも行ける いま旅立ちを告げるよ
ヨーイドンの合図 待たずして僕ら大人になっていくよ
どこに向かっているのかなんて分かんない
でも飛び出していくよ
いい手本が近くにいっぱいあんだ 幸せになってみせるよ
半ズボンもリボンも似合わないような 大人になっていくよ
転がり続けていくよ
以前、桜井さんは「昔は親が反面教師だったけど、今は親と仲良い子達が多いから、リアルにいい手本になっている」とコメントされました。
それがこの後の日本の未来にどう影響するのか、楽しみでもありますね。
聴きどころ
メロディー
「ポンキッキーズ」のテーマ曲ということで、子供も歌いやすい合唱から始まります。
Aメロ、Bメロもいつものように音符への歌詞の詰め込みを控えている印象ですね。
しかしサビに関しては子供が歌うにはちょっと難しい桜井節になっています。
そこそこ早口。
更にCメロも超高音域。
タイアップが「ポンキッキーズ」でも”Mr.Children”には変わりませんでした。
でも総合的には耳に馴染みやすいキャッチーなメロディーです。
アレンジ
「イントロが流れた瞬間、Mr.Childrenだとわかるようなものがいいな」というイメージで作られたそうです。
中川さんが「どこか『名もなき詩』や『君がいた夏』を連想させる」
とインタビューで語っています。
同じように『名もなき詩』に似ているという感想をよくネット上で見かけますが、確かに共通点がいくつかありますね。
- キーが同じ
- ドラムのパターンが似てる
- ブラスの入れ方が同じ
曲の可愛らしい感じも”初期のMr.Children”を連想させます。
『四次元 Four Dimensions』の他の3曲が比較的分厚いサウンドなので、このシンプルさが丁度良いバランスをとっていますね。
著名人の感想
随時更新します
ライブ&テレビ披露
ライブ
- なし
オススメ映像作品
現在映像収録作品はございません
テレビ
なし
まとめ
現段階で「アルバム未収録」「ライブ披露なし」
唯一、日の目を浴びたのが「ポンキッキーズ」のタイアップでした。
当時の子供達の耳には届いていたのかもしれませんが、まだまだポテンシャルを発揮できていない曲です。
ライブも必ず盛り上がると思います。
小林さんはこの曲に対してこんな風にコメントしております。
『答えのない時代に育っていく子どもや親への応援歌』
子供はもちろん、僕ら大人でさえ何が正解なのか分からない世の中です。
災害やウイルスはもちろん、テクノロジーも進化していき、当たり前だったことがどんどん当たり前でなくなっていくのを痛感しています。
でも新しい事に触れていくのは子供も大人も変わらず必要で、億劫になるのではなく、子供にたくましい背中を見せてあげることが大切ですよね。
“目をつぶってブランコを思い切り漕ぐ”のは、大人も同じなんじゃないかと思います。