【虹の彼方へ】完全解説+歌詞の意味/Mr.Children

Kind of Love
チルカン
チルカン

Mr.Children「虹の彼方へ」の解説と歌詞考察だよ♪

ポイント

諦めなければ夢は叶う、僕も”あなた”も

楽曲紹介

楽曲収録CD

概要収録作品発売日
2nd ALBUMKind of Love1992年12月1日

作詞:桜井和寿/作曲:桜井和寿

豆知識

チル鶏
チル鶏

OVAアニメ『湘南爆走族9 俺とお前のGOOD LUCK!』の主題歌として起用されているよ♪
(OVAの第9話のみです)

チル鶏ブラック
チル鶏ブラック

2003年10月フジテレビ系列の旅番組『晴れたらイイねッ!』テーマソングとしても使用されているぜ。

チル鶏子
チル鶏子

明るい曲だけど、デモの段階ではサイケデリックなアレンジだったそうよ。

アルバムジャケット情報

created by Rinker
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  • 真ん中の帽子を持っているのはJENの手
  • 「What a Kind of Love Do You Like?」は信藤さんが足したもの
  • アートディレクター:信藤三雄率いるContemporary Production

MV(ミュージックビデオ)情報

撮影場所

なし

ミュージックビデオはございません

タイトルについて

タイトル『虹の彼方へ』は歌詞の中には登場しません。
では虹の彼方に一体何が待っているのか?
歌詞を読みながら考察していきましょう。

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歌詞考察

1番 Aメロ(Walkin on the rainbow〜)

Walkin on the rainbow
雨上がりの 路上に輝く
飛び出した My dream

<出典>Mr.Children/虹の彼方へ 作詞:桜井和寿

「Walkin on the rainbow」=「虹の上を歩いている」
冒頭からワクワクする描写。

主人公は足元に輝いたレインボーロードについて、それは「飛び出した“僕の夢”」であると語ります。

本来、空に架かる虹の上を歩くことなど出来ません。
でも虹は空ではなく“路上”に現れた。

今の彼の心境は雨上がりの光景のように清々しく、希望に満ちています。
足元に敷かれたその道は、ワクワクするような新たな展開を予感しているのです。

この胸の Raindrops
目をふせても
何も変わらない
ゆずれない My soul

<出典>Mr.Children/虹の彼方へ 作詞:桜井和寿

「Raindrops」=「雨滴」
雨が上がる前に、ポタポタ滴り落ちていた雨滴。
それはつまり、胸を曇らせる「辛いこと」や「悲しいこと」。

その出来事に目をふせても何も変わらないんだと、主人公は強い気持ちを常に持っています。

虹の正体は“雨滴の内部で反射した光”です。(Wikipediaより)
彼の辛い気持ちに希望の光が差し込み、屈折し、虹の道ができたのです。

主人公の魂には今、未来を信じる想いがみなぎっているのです。

1番 Bメロ(凍えそうな〜)

凍えそうな 雨に打たれて
投げ出してたあの頃さ

<出典>Mr.Children/虹の彼方へ 作詞:桜井和寿

虹が出る前。
夢を追う主人公には辛い経験がありました。

冷たい雨に打たれたような困難に直面し、目の前の道を進むことを諦めてしまった。
でも今は「あの頃さ」と言えるくらい色鮮やかな道が、未来へと繋がっています。

1番 サビ(I’m walkin on the rainbow〜)

I’m walkin on the rainbow
数えきれない 夢が溢れて
The future in my eyes
wishes come true

<出典>Mr.Children/虹の彼方へ 作詞:桜井和寿

主人公はワクワクした気分で虹の上を歩いています。

夢がまた新たな夢を生み、目の前に広がる未来は希望でいっぱい。
「どんな願いも叶う」という気持ちで、この道を歩いています。

2番 Aメロ(僕だけの rainbow〜)

僕だけの rainbow
ギターケースに
溢れてる メロディー
奏でるよ My soul

<出典>Mr.Children/虹の彼方へ 作詞:桜井和寿

足元の虹は僕だけのもの。
誰かが敷いた道ではなく、自分自身が選んだ道・夢です。

背中には情熱とアイデアが溢れるほどに詰まったギターケース。
そしてこの道を歩きながらたくさんのメロディーを奏でていく。

主人公の夢は音楽で成功することであることが分かります。

2番 Bメロ(燃えるような〜)

燃えるような 日に照らされて
投げ出してた あの頃さ

<出典>Mr.Children/虹の彼方へ 作詞:桜井和寿

雨が上がったと思えば燃えるような熱い太陽。
人生には壁を乗り越えた先にも、また次の壁があるものです。

そうやってまた投げ出してしまっていたあの頃。
でも今の彼には虹の道があるから大丈夫。

2番 サビ(I’m walkin on the rainbow〜)

I’m walkin on the rainbow
じっとしてたら ショートしそうだ
The future in my eyes
wishes come true

<出典>Mr.Children/虹の彼方へ 作詞:桜井和寿

じっとしていたって始まらない。
行動して夢に向かって歩き続けることで、目に映る未来は開かれていくのです。

Cメロ(廻り続ける〜)

廻り続ける この世界に
取り残された夜 いくつもの瞳が
あてのない 夜明けを探して
さまよってる

<出典>Mr.Children/虹の彼方へ 作詞:桜井和寿

このフレーズでは自分以外に焦点を当てています。

この世界には多くの「瞳」が取り残されている。
ここでの「瞳」とは「夢」であり、目標を追い求めていた眼差しです。

その目標は投げ出され、あてのない暗闇で光を見失っている。
でもきっと今も心のどこかで、「叶えたい」、「光を見つけたい」と戸惑いながらも孤独に彷徨っている。

その中で主人公は、一度は心のどこかで取り残されてしまった夢と共に、夜明けを見つけたのです。

ラスサビ(Walkin on the rainbow〜)

Walkin on the rainbow
雨上がりの 路上に輝く
飛び出した My dream

I’m walkin on the rainbow
数えきれない 夢が溢れて
The future in my eyes
wishes come true

The future in your eyes
wishes come true

<出典>Mr.Children/虹の彼方へ 作詞:桜井和寿

最後のフレーズが「in my eyes」から「in your eyes」に変わっています。

自分は希望の道を開くことができた。
だから取り残された瞳も、諦めずに願い続ければきっといつか、虹を見ることができるはず。

「あなたの夢もきっと叶う」

主人公はそんなメッセージを残しながら、夢の待つ“虹の彼方へ”歩き続けているのです。

聴きどころ

メロディー

あたま2小節の「Walkin on the rainbow~♪」にあたるフレーズが繰り返され、ワンコーラス丸々サビのような構成です。

ポジティブなAメロは辛いことも悲しいことも、虹の彼方へ吹き飛んでいきそうな気持ちの良いメロディー。
ネガティブだったBメロ、Cメロは、どことなく切ないメロディー。

アレンジも相まって短い曲でありながら満足感もしっかりと感じられ、メリハリの効いた耳に残るメロディーだなと思います。

アレンジ

  • 原曲Key=G
  • BPM(テンポ)139

桜井さんは当時の雑誌で「最初はもっとサイケデリックな感じだった」とコメントしています。
他のMr.Childrenの曲でいうと『Pink~奇妙な夢』や『潜水』のようなイメージに近いものでしょうか。
しかし歌入れの段階で「前向きな歌詞だからアレンジもそれに合わせて変えよう」となったそうです。

サイケデリックVer.も聴いてみたいものですが、初期のMr.Childrenの印象が爽やかなのは、この曲がオープニングナンバーとしてあったからだという理由も少なからずあるような気もしています。

力強いギターバッキングが爽快で気持ちよく、元気になれるアレンジです。

著名人の感想

ミスチルの曲の中ではとってもシンプルな曲、だけども、とっても強い曲。
※2016年の『ロックロックこんにちは!20th Anniversary Special ~R² need U, I need U~』での対バンがきっかけでスピッツが『虹の彼方へ』をカバーした

草野マサムネ/スピッツ

ライブ&テレビ披露

ライブ

  • ’92 Your EVERYTHING TOUR
  • ’92-93 Kind of Love TOUR
  • X’masイベント at クラブ・チッタ川崎
  • FM802 MEET THE WORLD BEAT 1993
  • 平成鯱音楽サミット
  • SOUND SELECTION ’93
  • KIRIN POP HILL ’93
  • TVK.LIVE 収録ライブ
  • ’93 Versus TOUR
  • 石川工業専門学校(学園祭ライブ)
  • ’94 Special Concert
  • SOUND PARADISE ’94
  • FM802 MEET THE WORLD BEAT 1994
  • SOUND CONIFER 229
  • SOUND BREEZE ’94
  • ’94 tour innocent world
  • 上武大学(学園祭ライブ)
  • ’95 Tour Atomic Heart
  • STADIUM TOUR Hounen Mansaku 夏祭り1995 空(ku:)
  • REGRESS OR PROGRESS
  • WONEDERFUL WORLD on DEC 21
  • Hall Tour 2016 虹

オススメ映像作品

Live & Documentary DVD / Blu-ray『Mr.Children、ヒカリノアトリエで虹の絵を描く』

フルVer.が観られるのはこの作品のみです。
中盤までアコギを持って歌い間奏でサポートメンバー紹介を挟み、最後はハンドマイクで楽しそうに演奏されています♪

テレビ

  • 1993年9月16日 TVK「LIVE Y」#24
  • 1996年6月29日「FAN」
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まとめ

明るく前向きで、爽やかであり力強い。
アルバムのオープニングにぴったりな清々しい楽曲です。

初期の作品では比較的歌詞の合間に英語を使用することが多かった桜井さん。
しかもこの曲に関してはド頭から英語始まり。
ブレイク以降ファンになった自分にとっては、日本語を大事にしている印象が強かったのもあり、少し驚きがありました。
でもその「ウォーキンオンザレインボ〜♪」がとてもキャッチーで耳に残り、思わず歌いたくなります。
そして前向きな歌詞に心も明るくなる1曲ですね。

ところで、1st ALBUM『EVERYTHING』からリアルタイムで追いかけていた方にとって、2ndでオープニングの『虹の彼方へ』を聴いた時、さぞ驚かれたのではないでしょうか?

というのもリリースのスパンが短いにも関わらず、1stと比べると同じバンドとは思えないくらい楽曲のクオリティが格段に上がっていると感じるからです。
デビューと同じ年の作品なのに、『EVERYTHING』を聴いた時に感じた“デビューしたて感”が、この曲を聴いただけでもうなくなっているんですよね。(あくまで個人的な感想ですが)

だからシンプルな曲ではありますが、「このバンドやっぱ凄いな」と思える1曲でもあると僕は思います。
オープニングナンバーでなかったらまた印象は違ったかもしれませんが。

そしてアレンジの項目でも言いましたが、ミスチル初期3部作の中で一番売れた『Kind of Love』の1曲目が『虹の彼方へ』だったことも、初期の爽やかなイメージに繋がるのかなと思います。

YouTube版楽曲解説
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