記事後半の貴重なツアーグッズ写真も合わせてご覧ください(写真が重い時は少し待ってね♪)
概要
「wonederful world on DEC 21」発売日(DVD)2003.03.26
2002年11月14日17:00
Mr.Children公式HPにて「横浜アリーナにて一夜限りの公演決定」と掲載。
桜井和寿よりコメント。
『いったん冷めてしまった「我が家自慢のシチュー」
捨てるのがもったいなくてできずにいました。
当日、会場でみなさんのおいしそうな顔が見れるよう、
これから、またじっくりと愛情を込めてあたためていきます。ぜひ召し上がれ。』
本来であれば、Mr.Children「10周年記念」に『TOUR 2002 DEAR WONDERFUL WORLD』『TOUR 2002 IT’S A WONDERFUL WORLD』という2つのツアーが開催される予定でした(前者はホール、後者はアリーナ)。
しかし桜井さんの小脳梗塞発症により全公演中止となってしまいました。
そしてその2つのツアーを総括した1夜限りのライブ『TOUR 2002 DEAR WONDERFUL WORLD IT’S A WONDERFUL WORLD ON DEC 21』が2002年12月21日に横浜アリーナで開催されたのです。
本作『wonederful world on DEC 21』はその模様を収録しています。
(「wonederful」とは「wonderful」と一夜限りの「one」を掛け合わせた造語で、ライブ当日は使用されず、本作のパッケージ化にあたって使われるようになった)
なお、当日は『スカパー!「フジテレビ721」』で生中継されました。
DISC 1
01. OPENING
02. Dear wonderful world
03. CENTER OF UNIVERSE
04. NOT FOUND
05. 名もなき詩
06. 渇いたkiss
07. Drawing
08. つよがり
09. MC
10. 君が好き
11. youthful days
12. ファスナー
13. Bird Cage
14. ニシエヒガシエ
15. LOVE はじめました
16. ALIVE
17. 終わりなき旅
18. 光の射す方へ
— ENCORE —
19. 虹の彼方へ
20. Any
21. いつでも微笑みを
22. overture
23. 蘇生
24. It’s a wonderful world
25. HERO
DISC 2
01. HERO
02. Dear wonderful world
03. ファスナー
04. いつでも微笑みを
05. It’s a wonderful world
06. talks & interview
メンバー編成
●総メンバー数『7人』
- Mr.Children
- SUNNY【キーボード&コーラス】
- 浦清英【キーボード】
- 河口修二【ギター】
ステージセット
照明と3つの大型スクリーンのみのシンプルな構成。
収録順に見所紹介 DISC 1
01. OPENING
ライブのオープニングの前にDVD映像用のオープニングがあります。
この日を待ちにまった人、手書きのボードでチケットを求める人など、会場外の様子が流れ、メンバーの入り姿の舞台裏まで収録されています。
続いてライブのオープニングへ。
発売後間もない『HERO』のPVに登場するクレイ人形がレコードを聴いている映像でスタート。
レコードから流れてくるのは『いつでも微笑みを』のイントロ。
その後迫力ある映像に切り替り、いよいよ1曲目が始まります。
02. Dear wonderful world
【見所① 『Oh Baby』】
オープニング後の暗闇の中、待ちに待った歌声が聞こえてきました。
最初に会場中に響き渡ったフレーズは「Oh Baby〜」。
徐々にスポットライトが照らされ、その先には清々しい短髪の桜井さんが歌う姿が。
美しいメロディーとその歌声に、観客は静かに聴き入っています。
復活した桜井さんに涙したり、喜んだり、また、これからどんな展開が待っているのだろうとワクワクしたり。
様々な感情がこの瞬間に湧き上がっていたのは間違いありません。
静かに始まったライブの1曲目は、クールで温かみのある桜井和寿の歌声でスタートしたのです。
03. CENTER OF UNIVERSE
2曲目は緊張感を打ち砕くかのようにアクセル全開のパフォーマンス。
今回はフルでアコギを持って歌っていますが、病み上がりとは思えないほどの暴れっぷり。
田原さんも時折ニヤリと笑顔を見せる。
「もう何の心配もない」
観客全てにそう思わせてくれたような瞬間でした。
04. NOT FOUND
ブルーフラワーのアルペジオで奏でられるイントロ。
『僕はつい』
そのワンフレーズで会場は大歓声。
ライブでは数少ない原曲キーでの演奏です。
05. 名もなき詩
お決まりのように1番サビは「カモン」の声で観客に委ねます。
ラスサビの「誰だってそう」の「誰」を「僕」と歌ってしまいますが、瞬時に次の「僕だってそうなんだ」の「僕」を「誰」に変えて違和感なく修正。
流石です。
一瞬ですが桜井さんの “奥二重”が♪
プチ必見!
次よりバラードゾーンへ突入。
06. 渇いたkiss
【見所② 一夜限りの渇いたkiss(2023年時点)】
2023年までに披露されたのはこの一夜限りのライブのみ。
見所であることは間違いないでしょう。
とても声がよく出ていて聴き惚れてしまいます。
CD音源と変わらないくらいの表現力で、あのどことなく感じる気怠さも再現されています。
07. Drawing
ここで衣装チェンジ。
これまでは白のジャケットを着ていましたが、ここで黒に変わります。
やはりこの曲は間奏が素敵過ぎる。
派手なスクリーン映像などなくとも、素敵な音色と旋律だけでグッときます。
08. つよがり
頭から1コーラスをピアノと歌のみ。
歌もかなりアレンジ効かせています。
サビからギターがアルペジオで入り、2番からリズム隊が加わるというパターン。
ただただ聴き入ってしまいます。
09. MC
【見所③ NO こうせつ 】
復帰後、注目の桜井さんの第一声は…
「どうもありがとう!ほっと一息。流石に一日限りということで緊張しますっす…」
「しますっす!!」
と、甘噛みしながらも会場を笑いに包み込みました。
続いてサポートメンバー紹介が始まり、この後どんな話をしてくれるのか期待が膨らむ中、彼はとんでもないボケをかましてきました。
「夏に僕の頭がヘンテコなことになりまして、具体的な名称が「NO こうせつ」確かそんな名前です。」
JENが「さむっ!」と突っ込みます。
そのギャグの説明をする桜井さん。
「カラオケとかで歌ってても「神田川」とか「妹」だけは上手く歌えないという…厄介な…」
会場が凍りついていることに気付き、「フジテレビの方、今の部分は上手にこう…(カットして)」(スカパー!生中継)と、なんとか笑いに変えようと頑張ります。
そのギャグについて、DVD特典の雑談にて言い訳をしています。
「ツッコミのタイミングが早い、ボケの立場から言わせると」
後日、メンバーはそのMCについて…
JEN「一番ひいた瞬間でした」
田原「硬いなって感じがしてたので…」
中川「歌は信用しているけどMCは信用していないんで」
と大不評でした。
そして「調子悪いなぁ」と言いつつも、笑いを交えながらメンバー紹介をしていきます。
『病気発覚後、最初に電話をくれたナカケー』→『その30分後、コンパをしながら電話をくれたJEN』→『メールで連絡をくれた田原さん』の順に紹介。
その後もなんだかんだありつつ、MCの最後に続いての曲を紹介。
「クリスマススペシャルVer.で」とのことで次の曲へ。
10. 君が好き
「クリスマスバージョン」といっても、照明や映像がそのようなテイストになっているだけと前置き、綺麗な映像と共に綺麗なイントロが奏でられます。
シングルにしては意外とライブ披露の少ない楽曲。
バンドでの演奏は本作品と『STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-』にしか収録されていません。
(「DOME TOUR 2005 “I ♥ U” 〜FINAL IN TOKYO DOME〜」での弾き語りはあり)
桜井さんはギターを持たずに歌唱。
素敵なクリスマス気分を味わえます。
11. youthful days
ライブ限定の疾走感のあるイントロは初披露のここから始まってます。
一部サビのファルセットを地声で歌う箇所があり、「おっ」っとなる瞬間。
最後の「いつも二人でいられたらいい」を観客に歌わせてフィニッシュ。
12. ファスナー
不気味なSEを挟み、ライブスクリーン用の映像が流れます。
それをバックに演奏開始。
この曲にナカケーは参加せず、一旦下がって3人プラスサポートメンバーでの演奏です。
田原さんはアコギを担当。
ちなみにスクリーン映像に登場しているのはHey! Say! JUMPのメンバー「有岡大貴」さんだそうです。
続いてロックゾーンへ突入。
13. Bird Cage
『渇いたkiss』同様この曲も現時点ではこのライブでしか披露されていません。
低音域のA,Bからサビで一気に爆発させる破壊力は圧巻。
凄まじい重量のある武器を振り下ろすような、音圧はライブならでは。
桜井さんの声量に圧倒されます。
14. ニシエヒガシエ
前回『POPSAURUS 2001』同様アコギリフから始まるアレンジ。
そのまま打ち込みと桜井さんのみでワンコーラス歌い上げます。
2番からはバンドが入りハンドマイクで暴れまくる桜井さん。
間奏やアウトロは原曲に沿ったもの。
そして熱い盛り上がりはピークへ。
15. LOVE はじめました
【見所④ 次元を超えた表現力】
桜井さんの表現力には毎度驚かされますが、この「LOVE はじめました」はその次元を遥かに超えています。
今回のライブで最も攻撃的なシーン。
特にテレビでのMr.Childrenしか見たことがない方は、その豹変ぶりに度肝を抜かれることでしょう。
その衝撃は2番「殺人現場に〜」以降にやってきます。
最後までサビを除く全てのメロディーを大きく崩し、世の中に訴えかけるように歌います。
実はこのパフォーマンスはリハーサルの時からやっており、そこでは一つの懸念があったそうです。
それは、スクリーン映像と桜井さんのパフォーマンスが相殺してしまい、お客さんがどちらを見ていいのか分からず気が散ってしまうのではないかと。
しばらく話し合った後、事前に用意された映像にライブ映像を組み合わせる方法を取ることで落ち着き、桜井さんのパフォーマンスを活かすことにしたそうです。
間奏ではThe Beatlesの「All You Need Is Love」をワンフレーズ取り入れながらシャウトを繰り返す桜井さん。
このライブ一番の見所と言ってもいいかもしれません。
16. ALIVE
聴きどころは田原さんのギター。
原曲では2番サビまでギターの出番はありませんが、このライブでは1番Aメロ後から、クールなアルペジオが奏でられます。
大幅にアレンジされたそのギターフレーズは、荒野を彷徨う重い足取りに追い風を吹かせるように、桜井さんの歌を際立たせます。
『ALIVE』の暗い印象に抵抗がある方は、このライブを観ると感じ方が変わるかもしれません。
17. 終わりなき旅
どのライブ映像よりも原曲に近い歌と演奏。
唯一違うのはラスサビ前のAメロのギターバッキングのみです。
毎回どこかしらアレンジが加えられるため、ある意味新鮮。
18. 光の射す方へ
本編最後の曲です。
イントロは打ち込みとシンセのみ。
そのまま桜井さんが歌い出し、アコギとエレキが加わります。
サビからは全パート入り音量爆発。
Cメロ後の「光の射す方へ〜」では今やお決まりの特攻花火。
盛り上がり最高潮で一旦幕を下ろします。
次からアンコールですが、本作品でカットされているのはこの場の待ち時間だけです。
他はノーカットで収録されています。
19. 虹の彼方へ
— ENCORE —
【見所⑤ 今まで歩んできたもの】
白T、白シャツに着替えた桜井さん。
一人静かにアコースティックギターを弾き始めます。
個人的にそのフレーズからビートルズの「Here Comes the Sun」を歌い出すのかと思ってしまいました。
しかしまさかの「Walkin on the rainbow〜♪」
とてつもない歓声。
ワンコーラス弾き語りの『虹の彼方へ』でした。
当初のセットリストには入っていなかったらしく、「ここでお客さんと打ち解けたい」という理由で、リハーサル中に桜井さんが急遽メンバーに提案したとのことです。
明るいイメージのある『虹の彼方へ』をクールかつしっとりと歌い上げました。
20. Any
『虹の彼方へ』の余韻を残しつつ『Any』へ。
この流れについて桜井さんは、ライブ後のインタビューでこう語ります。
「『Any』のイントロの中で、Mr.Childrenの今まで歩んできたもの=お客さんがMr.Childrenを聴きながら生活してた時間、みたいなものが一緒に走馬灯みたいに流れていくんじゃないかと思って」
つまり、初期の曲でもある『虹の彼方へ』を先にやることによって、「今 僕がいる場所」へ辿り着くまでを感覚的に振り返ることができるかもしれない、という意図があったのです。
この流れを提案されたことについてメンバーは…
JEN「最初は散々反対した。でもあってよかった」
中川「あってもなくてもどちらでもよかった。桜井の気持ち次第」
田原「桜井がやりたいつったらもうよっぽど変なものでなければ」
JENが言ったように、みんなやってよかったと思えた結果であったことは言うまでもありません。
21. いつでも微笑みを
OPと同じ映像が流れてきます。
『HERO』の人形が再登場。
人形がレコードをかけると『いつでも微笑みを』のイントロが鳴り、桜井さんが歌い始めます。
スクリーンにはニワトリが…!!!
今現在私は親近感がわいております(笑)
可愛らしい映像と共に、最後は原曲よりも少し多めの「いつでも微笑(えみ)を」を繰り返し歌い上げます。
会場が温まっていくのが伝わってきました。
貴重な原曲に近いアレンジです。
22. overture
スクリーンに「WE’RE IN A WONDERFUL WORLD」の文字と共に『overture』が流れます。
続いて「ON DEC 21 IT’S A WONDERFUL WORLD」の文字も。
次の曲はもちろん…。
23. 蘇生
見所⑥ 「何度でも 生まれ変わっていく」
「何度でも 何度でも 僕は生まれ変わって行く」
桜井さんがこの日、最も歌いたかった曲だったのではないでしょうか?
そしてファンも、一番聴きたかった曲だったのではないでしょうか?
本当に生まれ変わって戻ってきてくれました。
そう思いながらラスサビで観客が歌うシーンを観ると、涙が出てきます。
24. It’s a wonderful world
イントロで「浦清英」さんのキーボードの音が出ず、歌い出しの合図が入らないというトラブルが発生したそうです。
そのため、歌の入りが若干曖昧になっているのが分かります。
しかし『蘇生』からの「僕らにはまだやれることがある」の流れは染みます。
アウトロでいつもの「サンキュー、どうもありがとう。また会いましょう、バイバイ」お辞儀をする桜井さん。
これで幕が降りる…。
かと思いきや!!
25. HERO
心を込めて歌い上げる姿に、感謝と感動はもちろん、無事開催されたことへの安堵感もあり、万感の思いです。
『優しい歌』があったから『POPSAURUS 2001』が行われたように、『HERO』があったからこの一夜限りのライブが開催に至ったと言います。
演奏終了後にメンバー全員が前に出て挨拶をして終演。
最後は『空風の帰り道』にのせ、終演直後の舞台裏の映像が流れ、終了しました。
収録順に見所紹介 DISC 2
1. HERO
ミュージックビデオ収録。
全編クレイ・アニメーション(被写体を主に粘土を材料として作成しているもの)で制作された。
監督:アニメーション作家・村田朋泰
成功したピアニストが雪深い故郷に戻り、別れた少女、死んだ子犬、昔の自分の記憶を辿るストーリー。
Mr.Children 「HERO」 Music Video
2. Dear wonderful world
ライブスクリーン映像収録。
3. ファスナー
ライブスクリーン映像収録。
Hey! Say! JUMPのメンバー「有岡大貴」さん出演。
4. いつでも微笑みを
ライブスクリーン映像収録。
5. It’s a wonderful world
ライブスクリーン映像収録。
6. talks & interview
見所番外編 「これは嬉しいコンテンツ」
当日のライブ映像を観ながら、メンバーと小林武史が雑談形式にコメントしている。
合間にメンバーのインタビューもあり。
見所一覧まとめ
見所① 『Oh Baby』
『Dear wonderful world』
見所②「一夜限りの渇いたkiss(2023年時点)」
『渇いたkiss』
見所③「NO こうせつ」
『MC』
見所④「次元を超えた表現力」
『LOVE はじめました』
見所⑤ 「今まで歩んできたもの」
『虹の彼方へ』
『Any』
見所⑥ 「何度でも 生まれ変わっていく」
『蘇生』
見所番外編 「これは嬉しいコンテンツ」
『talks & interview』
TOUR 2002 DEAR WONDERFUL WORLD ツアーグッズ一覧
パンフレット
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WONEDERFUL WORLD on DEC 21 ツアーグッズ一覧
パンフレット(ビデオ付き)
Tシャツ・I'm HERO(黒)A B
Tシャツ・I'm HERO(白)A B
Tシャツ・I'm HERO(水色)A B
Tシャツ・コラージュ(黒)
Tシャツ・コラージュ(水色)
未所持
Tシャツ・コラージュ(グレー)
未所持