【ためいきの日曜日】完全解説+歌詞の意味/Mr.Children

EVERYTHING
チルカン
チルカン

Mr.Children「ためいきの日曜日」の解説と歌詞考察だよ♪

ポイント

I’m so blue

楽曲紹介

楽曲収録CD

概要収録作品発売日
1st ALBUMEVERYTHING1992年5月10日

作詞:桜井和寿/作曲:桜井和寿/編曲:小林武史&Mr.Children
アルバム『EVERYTHING』累計売上:45.1万枚

豆知識

チル鶏
チル鶏

サビは桜井さんがお風呂に入っている時に浮かんだらしいよ♪

チル鶏ブラック
チル鶏ブラック

歌詞のないデモテープの段階からでたらめに「Sunday Sunday…」と歌っていて、そのまま採用し現在のものに至ったらしいぜ。

アルバムジャケット情報

created by Rinker
¥2,136 (2025/01/16 00:55:30時点 楽天市場調べ-詳細)
  • ジャケットの吹き出しは合成素材ではなく段ボールで作られた本物
  • メンバーのメインビジュアルはCDケースの表面ではなく裏面に来るよう配置されている
  • アートディレクター:信藤三雄

MV(ミュージックビデオ)情報

撮影場所

なし

ミュージックビデオはございません

タイトルについて

歌詞の内容は遠距離恋愛中の主人公の心情。
つまり「彼女と逢えない“ためいきの日曜日”」を描いています。

歌詞考察

1番 Aメロ(Oh my Darin’〜)

Oh my Darin’ 白い雲を 窓から眺めるたび
遥か遠く 逢えぬ君へ 想いつのる

<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿

部屋の窓から雲を眺めながら恋人のことを想う主人公。
彼女は今空に浮かぶ雲のように、手の届かない遠い場所にいて、すぐに逢うことができない。

主人公と彼女は遠距離恋愛中。
逢いたいけど逢えないもどかしさを表現しています。

1番 Aメロ2(ためいきの日曜日〜)

ためいきの日曜日 黄昏時の風に
身を任せて 飛んで行きたいよ
電話じゃ上手く 伝えられないから

<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿

せっかくの日曜日にためいきをつきながら、日が暮れるまで過ごしてしまった主人公。

もちろん彼女と電話で話をすることはできるかもしれない。
でも表情の見えない電話では、直接会って目を見て言葉を交わすことの温かさや安心感には到底及ばない。
君との心の距離すら縮めることができません。

どうにもならない現実を受け入れつつも、風が雲を遠くへ運ぶ様子を眺めながら「あの風に乗って飛んでいけたら」と、空想に頼るしかないのです

1番 Bメロ(Sunday oh Sunday〜)

Sunday oh Sunday 行き交う恋人達の
笑い声に君が重なる

<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿

休日に街で楽しそうに笑い合う恋人達を横目に、遠くにいる彼女と逢えない主人公は、「日曜日なのに…日曜日なのに…」と孤独を感じてしまいます。

でもここで主人公の心の中に君の姿が浮かび上がります。
恋人達の笑い声に「君」を重ねることで、主人公は彼女を身近に感じようとしています。

1番 サビ(I’m dreaming of〜)

I’m dreaming of, see you again 夢の中で逢おう
いつの日かきっと 君の願いが叶う その日まで

<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿

ためいきをついても、街の恋人達に君を重ねても、今はどうしたって逢うことができません。
「I’m dreaming of, see you again(また会う日までを夢見ている)」と、現実で逢えない状況を受け入れつつも、再会を夢見ています。

さて、二人はどうして逢えない状況にあるのでしょうか?
このセクションでその理由が見えてきました。

君の願いが叶う その日まで
どうやら彼女には叶えたい願い、夢があり、その夢を叶える為に、別の場所で暮らしているようです。

逢えないのはしょうがないこと。
一方的な想いではなく、彼女のために逢うことを我慢しているのです。
だから主人公は、君の願いが叶うまで「せめて夢の中で…」と辛抱しているのです。

2番 Aメロ(Oh my Baby〜)

Oh my Baby, 別々の場所で暮らす二人の
距離が心のその中まで 変えないように

<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿

主人公には少し気掛かりに思うことがあるようです。

それは物理的に二人の距離が離れているのと同じように、このまま君の気持ちも離れていってしまうのではないか?ということ。

いくら言葉で繋がっていても、直接愛を確かめ合えないことで、不安はつのるばかり。
でも、「変えないように」という言葉があるように、主人公は君を信じ続けているのでしょう。

2番 Aメロ2(あの日から〜)

あの日から今日まで 積み上げてた時が
今にも崩れてしまいそうな 悪い夢を
一日中見てた

<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿

“あの日”というのはおそらく離れ離れになった日。
その日から今日までずっと彼女を応援し、逢いたい気持ちを我慢し、再会を楽しみにしていた。

しかし時を重ねるごとに不安がつのり、信じていたものが今にも崩壊してしまうんじゃないかと考えてしまう。

関係が壊れてしまうかもしれない恐怖と、それを振り払えないもどかしさに支配され、一日中悪い夢を見ていたような感覚に陥ってしまいます。。

2番 Bメロ(Sunday oh Sunday〜)

Sunday oh Sunday 思ってたよりもずっと
君の存在(かげ)は大きくなってた

<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿

君への愛は薄れるどころかどんどん深まっていく。
離れてみて初めて気付くその存在。

この場に彼女はいないけれど、主人公の心の中を完全に支配してしまっています。

ラスサビ(I’m dreaming of〜)

I’m dreaming of, see you again 夢の中で逢おう
口癖のように 君の名を呼んでも No

退屈な TVショー おしゃべりなラジオ
飲みかけのソーダ 星の降るハイウェイ
何もかもが 全て僕を狂わせて行く
I’m so blue

<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿

君との繋がりを夢に求める切なさ。
しかし同時にそれは“現実ではない”ことを、自分自身に突きつけてしまっています。

何度もつぶやく君への呼びかけも、虚しく響くだけ。

孤独を紛らわせるために独りで観る退屈なテレビ、独りで聴くうるさいラジオ…空虚な時間。
飲みきれないソーダ、独りで観る景色…。
何をしても全てが不完全。

それは、ここに君がいないから

僕を狂わせる耐え難い感情と共に、深刻化していく孤独感。
また次の日曜日も、空を眺め悪夢を見ながら過ごすのでしょうか。

最後の一言に主人公の感情が集約されています。
I’m so blue

聴きどころ

メロディー

展開がとてもドラマチックです。
1番と2番では主人公の込み上げる想いを淡々とメロディーに乗せ、クライマックスで壮大な結末を演出する構成。
そのクライマックスでは、サビの後半のメロディーをひたすらループしており、主人公の”狂う様”を歌と高音域のメロで巧妙に表現されています。

暗い印象はありますが、メロディー自体はとても綺麗。
聴き込めば必ずハマりますね。

アレンジ

  • 原曲Key=D(Bメロ〜F)
  • BPM(テンポ)70

田原さんお得意のボトルネック(スライドバー)を使用した切ないイントロが印象的です。

Aメロは穏やかな”日曜日”を演出し、Bメロから転調を絡め、途端に憂鬱の色を出す。
更に後半への荒れ具合はとてもドラマチック。
最後の最後、アウトロでは不気味なギターアルペジオのループ。

異様な雰囲気が漂うアウトロは、主人公のどうしようもない感情を表しているように感じます。

著名人の感想

随時更新します。

ライブ&テレビ披露

ライブ

  • ’92 EVERYTHING TOUR
  • ’92 Your EVERYTHING TOUR
  • NHK福島 MiDNiGHT Live
  • TVK.LIVE 収録ライブ
  • ’93 Versus TOUR
  • 石川工業専門学校(学園祭ライブ)

オススメ映像作品

なし

現在映像収録作品はございません

テレビ

1993年「NHK福島 MID NIGHT LIVE」
1993年9月9日「TVK系列 LIVE Y」

まとめ

最初はまるで失恋などしていないのに壮絶な失恋してしまったかのような、気怠く重苦しい曲という印象でした。

それでも何度か聴いていくうちに、何故かクセになる。
冒頭はちょっと寂しい“ためいきの日曜日”感を演出し、後半へ進むにつれ畳み掛けるようなクライマックス。
そのラストを聴きたいがためにリピートしてしまいます。

遠距離恋愛の歌というのは世の中に溢れていますが、この曲は桜井さんならではの結末。

前半は主人公が恋人と逢えない現状に対する切なさを淡々と語り、後半では何気ない日常が切り取られる中で、君という存在があることでその全てが主人公を「狂わせる」要因となってしまう。
この頃から桜井さんの着眼点が良い意味で異常なほどすごい。

それでいて、遠距離恋愛を経験したことがある人にとってはもちろん、恋愛や何かしらの孤独を経験したすべての人に響くような普遍性があります。

「詩人:桜井和寿」
そんな敬称で呼びたくなるような1曲でした。

YouTube版楽曲解説
error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました