Mr.Children「ためいきの日曜日」の解説と歌詞考察だよ♪
報われない遠距離恋愛
楽曲紹介
楽曲収録CD
概要 | 収録作品 | 発売日 |
---|---|---|
1st ALBUM | EVERYTHING | 1992年5月10日 |
作詞:桜井和寿/作曲:桜井和寿/編曲:小林武史&Mr.Children
豆知識
サビは桜井さんがお風呂に入っている時に浮かんだらしいよ♪
デモテープの段階から「Sunday Sunday…」と歌っていたらしいぜ。
アルバムジャケット情報
- ジャケットの吹き出しは合成素材ではなく段ボールで作られた本物
- メンバーのメインビジュアルはCDケースの表面ではなく裏面に来るよう配置されている
- アートディレクター:信藤三雄
MV(ミュージックビデオ)情報
なし
ミュージックビデオはございません
タイトルについて
遠距離恋愛中の彼女に逢えない、そんな日曜日を描いています。
歌詞考察
1番 Aメロ(Oh my Darin’〜)
Oh my Darin’ 白い雲を 窓から眺めるたび
<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿
遥か遠く 逢えぬ君へ 想いつのる
君に逢えない日曜日。
寂しそうに窓から雲を眺める主人公。
時間を持て余し、彼女のことばかりを考えているようです。
「この雲は君の元へ流れていくのだろうか?」
そんなことを思っているのかもしれません。
遥か遠くにいる君との”遠距離恋愛”を描いた日曜日のワンシーンです。
1番 Aメロ2(ためいきの日曜日〜)
ためいきの日曜日 黄昏時の風に
<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿
身を任せて 飛んで行きたいよ
電話じゃ上手く 伝えられないから
黄昏時を迎え、せっかくの休日を恋人ではなく”ためいき”と過ごしてしまった主人公。
風が雲を遠くまで運ぶ様子を眺めながら、逢いたい想いを募らせます。
君と話したいことが沢山ある。
でも表情の見えない電話では、伝えてたくても伝えきれない。
すぐにでも会って話したいという気持ちでいっぱいなのです。
1番 Bメロ(Sunday oh Sunday〜)
Sunday oh Sunday 行き交う恋人達の
<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿
笑い声に君が重なる
外から幸せそうな恋人達の笑い声が聞こえてきます。
逢いたくても逢えない寂しさともどかしさで、その光景を自分達と重ねてしまいます。
“逢いたい”気持ちは更に深まっていくばかり。
1番 サビ(I’m dreaming of〜)
I’m dreaming of, see you again 夢の中で逢おう
<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿
いつの日かきっと 君の願いが叶う その日まで
「I’m dreaming of, see you again」
直訳「僕は夢を見ている、そこでまた会おうね」
ためいきを吐いても、街の恋人達を羨んでも、今は君に逢うことができません。
さて、このフレーズで二人が離れ離れになった理由が見えてきました。
どうやら彼女には夢があり、その夢を叶える為に、離れた場所で暮らしているようです。
だから逢えないのはしょうがないこと。
主人公は、君の願いが叶うまで「せめて夢の中で…」と辛抱するのです。
2番 Aメロ(Oh my Baby〜)
Oh my Baby, 別々の場所で暮らす二人の
<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿
距離が心のその中まで 変えないように
主人公は少し気掛かりに思うことがあるようです。
それは二人の距離が離れているのと同じように、君の気持ちも離れていってしまうのではないか?ということ。
電話は出来ても、デートなどで直に触れ合って愛を確かめ合えないのは、遠距離恋愛における最大のデメリットです。
2番 Aメロ2(あの日から〜)
あの日から今日まで 積み上げてた時が
<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿
今にも崩れてしまいそうな 悪い夢を
一日中見てた
ネガティブになっていく主人公は、ふと強烈な不安に苛まれます。
一つのことをひたすら没頭していると、良い方向にも悪い方向にも考えてしまうものです。
「悪い夢」とは眠って見る夢ではなく、消極思考。
二人で積み上げてきた愛が崩れ去ってしまう想像をしてしまったのです。
不安と共に、余計に逢いたい気持ちが高まっていきます。
2番 Bメロ(Sunday oh Sunday〜)
Sunday oh Sunday 思ってたよりもずっと
<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿
君の存在(かげ)は大きくなってた
君のことを考える時間がどんどんどんどん増えていく。
「こんなに辛いものだったのか…」
逢えない現状に、君の存在が大きくなっていたことを思い知らされます。
その”影”は大きくなるばかりで触れることは出来ないのです。
2番サビ(I’m dreaming of〜)
I’m dreaming of, see you again 夢の中で逢おう
<出典>Mr.Children/ためいきの日曜日 作詞:桜井和寿
口癖のように 君の名を呼んでも No
退屈な TVショー おしゃべりなラジオ
飲みかけのソーダ 星の降るハイウェイ
何もかもが 全て僕を狂わせて行く
I’m so blue
その場にいない君の名前を呼び続ける主人公。
応えるはずがありません。
どうしようもない現状に全てが嫌になり、狂いそうになる。
君がいるはずの日曜日。
独りで観るテレビ、独りで聴くラジオ。
独りで飲むソーダ、独りで観る景色…。
また次の日曜日も、空を眺め悪夢を見ながら過ごすのでしょうか。。。
聴きどころ
メロディー
とても展開がドラマチックです。
1番と2番では主人公の込み上げる想いを淡々とメロディーに乗せ、クライマックスで壮大な結末を演出する構成。
そのクライマックスのメロディーは1番2番のサビ後半をループしており、主人公の”狂う様”を、歌い方と高音域のメロで巧妙に表現されています。
暗い印象はありますがメロディー自体は綺麗なので、聴き込めば必ずハマりますね。
アレンジ
田原さんお得意のボトルネック(スライドバー)を使用した切ないイントロが印象的です。
Aメロは穏やかな”日曜日”を演出し、Bメロから転調を絡め、途端に憂鬱の色を出す。
更に後半への荒れ具合はとてもドラマチック。
最後の最後、アウトロでは不気味なギターアルペジオのループ。
異様な雰囲気が漂うアウトロは、主人公のどうしようもない感情を表しているように感じます。
著名人の感想
随時更新します。
ライブ&テレビ披露
ライブ
- ’92 EVERYTHING TOUR
- ’92 Your EVERYTHING TOUR
- TVK.LIVE 収録ライブ
- ’93 Versus TOUR
- 石川工業専門学校(学園祭ライブ)
オススメ映像作品
なし
現在映像収録作品はございません
テレビ
なし
まとめ
初めて聴いた時はどことなく「重苦しい曲だなぁ」という印象で、あまりちゃんと聴くことがなかった曲でした。
でも深く聴いてみると、テーマとマッチしたストーリー性のある大作だと感じました。
遠距離恋愛の歌は世の中に溢れています。
でもこの曲は、桜井さんらしい独自の結末で描かれていました。
逢えないもどかしさから、せめて夢の中で逢いたいと願ってしまう純粋な恋愛ソングかと思いきや、そこから主人公の狂わせる様子まで描いてしまうという構成には、ちょっとした驚きがありますよね。
寂しい日曜日、あなたならどう過ごしますか?