【DOME TOUR 2005 “I ♥ U” ~FINAL IN TOKYO DOME~】全曲解説&見所紹介レポート

ライブ

概要

DOME TOUR 2005 “I ♥ U” ~FINAL IN TOKYO DOME~発売日(DVD)2006.05.10

Mr.Children初の全国5大ドームツアー。
本作品はその最終日、2005年12月27日に行われた東京ドーム公演の模様が収録されています。
特典映像に収録されている別公演の映像も見所たっぷりです。

チル鶏
チル鶏

この最終日は、最後にサプライズもあったんだよ♪

ちゃんと紹介するね!

DISC 1
01. OPENING
02. LOVEはじめました
03. Dance Dance Dance
04. ニシエヒガシエ
05. 跳べ
06. innocent world
07. 言わせてみてぇもんだ
08. くるみ
09. CANDY
10. 靴ひも
11. 隔たり
12. ファスナー
13. Monster
Bonus Track  抱きしめたい
Bonus Track  Simple
Bonus Track  Over
Bonus Track  君が好き
Bonus Track  2日遅れのクリスマス

DISC 2
01. CENTER OF UNIVERSE
02. ランニングハイ
03. 名もなき詩
04. ラララ
05. overture~蘇生
06. Worlds end
07. Hallelujah
08. and I love you
09. 未来
10. 僕らの音
11. 潜水
12. Sign
Bonus Track  靴ひも
Bonus Track 未来
Bonus Track  and I love you

メンバー編成

総メンバー数『7人』※小林武史含めず

  • Mr.Children
  • SUNNY【キーボード&コーラス】
  • 浦清英【キーボード】
  • 河口修二【ギター】
  • (小林武史【ピアノ】※最後の1曲のみ)

収録順に見所紹介 DISC 1

01. OPENING

BGMはリフレインする電子音。
コマ送りに映される風景、微生物、虫、植物、街並み、生活。

映像がズームアウトしていき、それらは一つの球体(つまり地球)の中のモノであることを描写します。

BGMが『僕らの音』に変わる。

球体の外の世界は「名前もない路上」。
そしてなんとその球体は、横から見ると”半球体”でした。
散らばっている様々なガラクタが、半球体の背中へ向かって張り付いていく。
全てが張り付くと、そのガラクタが球体に「ドクンドクン」と息を吹き込む。

そしてメンバー登場。

今回のテーマは「愛」。
「LOVE」です。
その名の通りLOVEではじまります!

02. LOVEはじめました

1曲目は毎回予想を覆してきますが、そうきたかと。
潔いくらいにストレート。

桜井さんの第一声も「LOVEはじめました」。
なんとハーモニカマイクに向かってのシャウトです。

“愛を叫ぶ”という非常に繊細かつ大胆なパフォーマンスで、ライブの幕が上がりました。

03. Dance Dance Dance

序盤からロックナンバーが続きます。
ギターカッティングが鳴り響き、イントロで早速、特攻花火が上がる!
まだまだ勢いは止まりません。

04. ニシエヒガシエ

裏声を使ってシャウト、シャウト、シャウト!
演奏は原曲に近いもの。

公式YouTubeに動画がアップされています。

05. 跳べ

エレクトリックなアレンジのイントロに、微かに聴こえる「離陸せよ」の連呼。
アルバム『I ♥ U』から初の選曲です。 

1番折り返しのAメロ「変わんなくちゃ〜」からオクターブ上げて歌唱。
今回のこの曲はオクターブ上げて歌う場面が多くみられました。

サビの「跳べ〜♪」は「カモン!」と観客に叫ばせる。
終盤から観客との掛け合いが続き、そのまま4つ打ちドラムに代わり「準備はいいかい?」と次の曲へ。

06. innocent world

ワンコーラス全てボーカルは観客。
日本一贅沢なカラオケです。

そしてMC。

「Mr.Childrenです。最高のテンションで今日はお届けしたいと思います。付き合ってくれ、僕と付き合ってください!」と笑いをとり、そのまま掛け合いへ。
「ハロー、ハロー、君は元気かい?」
「ハロー、ハロー、気分はどうだい?」
「ハロー、ハロー、聴かせておくれよ」
「ハロー、ハロー、声を、声を」
などのコール&レスポンスからいきなり次の曲へ。

07. 言わせてみてぇもんだ

【見所① 贅沢過ぎるカバーの連発】

Tour 2004 シフクノオト』で演奏されなかった曲がここで初披露。
見所は曲が終わってからです。

歌が終わると同時に田原さんが激しくギターカッティング!
曲の前に行われた掛け合い時のテンションに戻り、桜井さんが続けざまに、ウルフルズ『ガッツだぜ!!』、尾崎豊『卒業』、ビートルズ『ヘイ・ジュード』を歌い上げます。

贅沢すぎるパフォーマンスに圧倒されました。

08. くるみ

落ち着いたピアノが奏でられ、ブルースハープが響き渡ります。

後にシングル『しるし』のカップリングとして収録された『くるみ – for the Film – 幸福な食卓』Ver.の原型とも言えるアレンジでした。

浦清英さんの素敵なピアノ演奏を挟み、次の曲へ。

09. CANDY

ただただ聴き入る。
それしかない。
いや、それでいいんだと思います。

10. 靴ひも

ラスサビでの予想以上に感情をぶつけた歌に圧倒。
「こんなに激しい曲だったっけ?」と思うようなライブ化けでした。

11. 隔たり

『I ♥ U』の曲が続きます。
歌はしっとりと聴かせていただきました。

続いての曲にこれを選んだのはズルい。

12. ファスナー

“性”に関する曲が続きますが、ツアーのテーマが『愛』であることを考えると素晴らしい選曲です。
演奏は原曲通り。

13. Monster

ディストーション深めのナカケーの重低音が響き渡ります。

桜井さんに憑依する“モンスター”。
巨大なモンスターのセットも登場します。
映像編集も『Monster』仕様。

イントロと中盤から最後までアレンジが追加され、7分を超える壮大な演奏に圧倒されました。

ここでDISC 1は終了。
DISC 1のボーナストラックを紹介してから、続きを紹介していきます。

Bonus Track  抱きしめたい

※DISC 1 Bonus Trackの演奏は全て桜井さんの弾き語りです。

11月27日「東京ドーム」の映像。
【見所番外編① 演奏ストップ!?

見所は曲の2番へ入る1拍目。
「キャンドルを」の「キャ」でギターのキーを間違えて弾いてしまい、「あっ、ごめんね〜!」と演奏を止めてしまいます。
キー「B♭」から「G」へ移るところを「B♭」のまま演奏してしまったのです。
ファンにとっては嬉しいハプニング!
歓声と盛大な拍手で盛り上がりました。

時期的にもクリスマスに近かったため、歌詞の「震えそうな夜に」を「クリスマスの夜に」に変えて歌っています。

『抱きしめたい』は元々クリスマスソングとして発表する予定で「震えそうな夜に」は「クリスマスの夜に」とすることに決めていたが、小林さんの反対を受けて現在の歌詞に決まったのです。

Bonus Track  Simple

12月10日「札幌ドーム」の映像。
キーは全音下げ。
CDより若干テンポUPされた演奏です。

「凛々と茂るあの草木の様に」でタメて「強く、強く 強く」と歌詞を一つ追加したアレンジにグッときます。

Bonus Track  Over

12月17日「ナゴヤドーム」の映像。
キーを全音半(-3)下げての演奏。

サビでフォールを繰り返す歌い方がくせになります。

Bonus Track  君が好き

12月18日「ナゴヤドーム」の映像。
キーは全音下げ。

弾き語りならではの歌い回しが素敵です。
歌詞もいくつかアレンジ。
「月も濁る東京の夜だ」→「月も濁る名古屋の夜だ」
「歩道橋の上には 見慣れてしまった 濁った月が浮かんでいて」→「歩道橋の上には 突然降り出した 真っ白い雪が積もっていて

見所にはしていませんが、個人的にBonus Trackの中では一番好きです。

Bonus Track  2日遅れのクリスマス

この特典映像だけでもこのDVDは買いです。

【見所番外編② 激レア曲
12月24日「福岡ドーム」の映像。

『2日遅れのクリスマス』とは、デビュー前の1990年12月に行われた自身初のワンマンライブで配布された、カセットテープに収録された楽曲です。

19:00発、Xmasトレインに飛び乗れ!

  1. Merry Merry Christmas
  2. Jen’s Christmas
  3. 二日遅れのクリスマス

見所はシンプルにただ“歌ってくれた”ということ。
もちろん曲も良いです。
仕事のせいで会えなかったクリスマスを、2日遅れの12月27日に二人だけで過ごすという曲。
「ケーキだって半額」という歌詞があることで、より共感をつかむ桜井さんらしい一曲です。

作品外の弾き語りコーナー演奏曲紹介

チルカン
チルカン

DVDに未収録の他公演の演奏曲(会場によってはカバー曲も演奏されました)も紹介しておくよ♪
(下記をクリック)

  • 11.12 大阪ドーム『CROSS ROAD』
  • 11.13 大阪ドーム『11月の大阪ドームブルース』
  • 11.26 東京ドーム『君が好き』
  • 11.27 東京ドーム『抱きしめたい』
  • 12.11 札幌ドーム『Simple』
  • 12.17 ナゴヤドーム『Over』
  • 12.18 ナゴヤドーム『君が好き』
  • 12.23 福岡Yahoo! JAPANドーム『2日遅れのクリスマス』『抱きしめたい』
  • 12.24 福岡Yahoo! JAPANドーム『2日遅れのクリスマス』『名もなき詩』
  • 12.27 東京ドーム『名もなき詩』

収録順に見所紹介 DISC 2

01. CENTER OF UNIVERSE

激しく掻き鳴らされるアコースティックギター。
最初のAメロをギター1本で弾き語り、また最初のAメロに戻るアレンジでスタート。

後半からはアコギを置いてハンドマイクで走り回ります。

「あぁ世界は素晴らしい」と締めくくり、そのままSUNNYさんのピアノ演奏に乗せて歌うのは「駆けてみよう~」。

02. ランニングハイ

とにかく走り回ります。
2番で桜井さんと田原さんの向き合うシーンが良い。

アウトロが少しだけアレンジされています。

続いて特典映像で紹介した弾き語りコーナー。
最終日は…?

03. 名もなき詩

【見所② 足、空いてますか?】

アップテンポでギターをかき鳴らしながら歌い上げます。
2番からは「鈴木さん、足空いてますか?」との声でJENも参加。
バスドラが加わり更に増す疾走感。

2番後のCメロでは歌詞を追加。
足元をごらんよ
天井をごらんよ
ライトスタンドをごらんよ
レフトスタンドをごらんよ
アリーナをごらんよ
ステージをごらんよ
ナカケーはいないよ
田原もいないよ

最後のサビは、なんと転調なし。
ですが、最高に素敵な弾き語りでした。

04. ラララ

【見所③ こんなラララが!?】

この『ラララ』はとても良いです。

前半はバラード調で後半からロック調にアレンジ。
ディストーションを効かせたギターがとてもカッコいい。

もちろんみんなでの合唱もありますが、メッセージ色の強い『ラララ』に化けたという印象です。
間違いなく見所。

さぁそろそろクライマックスです。

05. overture~蘇生

アウトロに入ってからも「何度でも 何度でも」と繰り返す桜井さん。
長めのコール&レスポンスに感動します。
最後の「センキュ」がカッコいい。

そしてこの辺りで僕は、このツアーの選曲に少し特別なものを感じました。

06. Worlds end

巨大な飛行機のセットが登場。

なんて豪華なんでしょう。
このライブでは、アルバムの顔とも言える1曲目の楽曲が、過去5作品から演奏されているではありませんか。
『Atomic Heart』→『Dance Dance Dance』(『Printing』あれば完璧)
『Q』→『CENTER OF UNIVERSE』
『IT’S A WONDERFUL WORLD』→『overture~蘇生』
『シフクノオト』→『言わせてみてぇもんだ』
『I ♥ U』→『Worlds end』

たまたまなのか意図的なのか。
アルバム『I ♥ U』について「衝動を鳴らしたかった」と言う桜井さん。
もしかしたらそこに直結するのかもしれません。

なんにせよ豪華であることは間違いありません。

そしてこの『Worlds end』も見所。
歌の力と演奏の力に圧倒されます。

【見所④ 手を広げ、旋回する】

「誰が指図するでもなく 僕らはどこへでも行ける
そう どんな世界の果てへも 気ままに旅して廻って…」

<出典>Mr.Children/Worlds end 作詞:桜井和寿

上記の落ちサビの後、ラスサビへ行かずに間奏を挟みます。
そこで桜井さんは大きく手を広げ、ステージをゆっくり旋回するように歩く。

騙されたと思って公式YouTube動画をご覧ください。
感動します。
アウトロは原曲と同じようにスパッと音を止め、とっておきのクライマックスへ。

07. Hallelujah

【見所⑤ 究極の愛の融合】

「愛」をテーマにしてこの曲は外せません。
『Hallelujah』といえば『TOUR POPSAURUS 2001』の壮大な演出を思い出しますが、ここでもそれに匹敵する演出が行われました。

最後の合唱中、”あの時”の様に桜井さんは歌を重ねます。
「傷つけ合う為じゃなく 僕らは出会ったって言い切れるかなぁ?」

『and I love you』は元々『Hallelujah』のコード進行をアイデアにして作られた曲です。
相性は抜群。
『Hallelujah』で二度目の鳥肌でした。

「I love you and I love you」と繰り返し歌う中、左右2つのスクリーンがOPENINGで流れた映像の様に地球上のあらゆるものを映し出す。
そしてそのスクリーンは中央に近付いていき、半分ずつの映像が合わさり、「I ♥ U」を形成。
照明が落とされ、長い沈黙へ。

08. and I love you

沈黙の後、アカペラでAメロを歌い出します。

桜井さんはアルバム発売当初、こんな発言をしています。
愛は地球を救うともいうけれど、愛があるから戦争も起こるかもしれない
このツアーでは、そんな得体の知れない「愛」というものを、音楽で出来る限りの表現をしてくれたように感じました。

Cメロ以降はハンドマイクでスクリーン下の高台ステージまで昇り、桜井さんと『and I love you』のMVが重なる部分がとても感動的でした。

ここで本編は終了です。

09. 未来

ここからアンコール。

ラスサビは観客が歌います。

このツアーは他と比べてシリアスな雰囲気を多く感じていましたが、ここでメンバーも会場も一番の笑顔になっていたような気がします。

『未来』のスクリーン映像はボーナストラックにも収録されており、歌詞の内容にそった作りになっていました。
演奏が終わるとその映像の続きが、ライブのオープニング映像へと繋がります。

名前もない路上を走っていた車が、ガラクタを背負った半球体と出会います。
そしてその球体は更にモノを取り込み、形成され、一本の木になりました。

ここでBGMが『僕らの音』に。

そのまま次の曲へ。

10. 僕らの音

【見所⑥ きっと正解もない】

ここで僕は感じました。
最終的にこのツアーで伝えたかったのはこの曲だったのではないかと。

理論や知識にもとづいたものじゃなくても 信じた音を奏でよう
ここに正解はない。
“虹を見て世界が変わったような気がする”っていう感覚と、”音楽を聴く”という感覚はどこか似ている様な気がします。

「このライブを観てよかった」「幸せだった」
その感情が、明日の自分を変えてくれるかもしれない。
生きていることの素晴らしさを教えてくれるのかもしれない。

演奏後のMCで桜井さんはこう語ります。
「最後にこの曲の最後の言葉…それが今の僕らの気持ちを全て代弁してくれると思います」とのことで。

11. 潜水

最後の言葉とは「あぁ 生きてるって感じ」。
大事なことですね。

メンバー全員で「ラララ」を合唱。
とても楽しそうで、観ていて気持ちの良い演奏でした。

さて、「最後に」と言っていたので終わりかと思いきや、ここでまたMC。

「多くの人がこのツアーを作っています。本当は証明さんやPAさん色んな人に拍手を送ってほしいのですが…」
で、みんなが拍手。

そしてここでサプライズ!
「更にスタッフを代表して紹介します」

ここでなんと!小林武史の登場です!!
そのままピアノに座り、弾き始めます。

12. Sign

小林さんが登場したことにより、ムードが一気に変わりました。
威厳がまるで違います。

演奏中は桜井さんと目を合わせようとしたり、笑顔を見せたり、堂々たる演奏。

そして何かを暗示するような、これから何か新たな展開が巻き起こるような…。

そう、皆さんはもうご存知のように、この最終日を皮切りにサポートメンバーを総入れ替え

次回ライブツアーより、Mr.Children×小林武史を中心とする新たな展開、新たな時代が始まります。

Bonus Track  靴ひも

○ライブスクリーン用映像
結末がとても意味深なアニメーション映像。
解釈が割れそうな作品です。

Bonus Track  未来

○ライブスクリーン用映像
歌詞の内容にそって、車がひたすら一本道を展開しながら走っていく映像。

Bonus Track  and I love you

○ミュージックビデオ
公式YouTubeの動画を貼っておきます。

見所一覧まとめ

見所①「贅沢過ぎるカバーの連発」
『言わせてみてぇもんだ』

見所②「足、空いてますか?
『名もなき詩』

見所③「こんなラララが!?」
『ラララ』

見所④「手を広げ、旋回する
『Worlds end』

見所⑤ 「究極の愛の融合」
『Hallelujah』
『and I love you』

見所⑥ 「きっと正解もない」
『僕らの音』

見所⑦「田原健一鉄琴ソロ」
『Mirror』

【見所番外編① 演奏ストップ!?
『Bonus Track  抱きしめたい

【見所番外編② 激レア曲
『Bonus Track  2日遅れのクリスマス』

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